在宅介護を支えるショートステイってどんなサービス？
2016/08/17
現在、介護に関する様々なサービスがあります。今回はショートステイ（短期入所生活介護／短期入所療養介護）のサービス内容や利用方法について詳しく説明します。
ショートステイとは？
ご自宅で介護を受けている方が、一時的に施設に入所して受けるサービスをショートステイ（短期入所生活介護／短期入所療養介護）といいます。在宅介護を支える欠かせない重要なサービスのひとつです。
短期入所生活介護
特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどの福祉系の施設です。一時的に日常生活上のお世話や機能訓練などのサービスを受けることができます。
短期入所療養介護
介護老人保健施設や介護療養型医療施設などの医療系の施設です。一時的に医療・看護的管理のもとで日常生活上のお世話や機能訓練、その他の必要な医療などのサービスを受けることができます。
厚生労働省の「平成26年介護サービス施設・事業所調査結果の概況」によれば、それぞれの事業所数は、短期入所者生活介護が10,251事業所、短期入所療養介護が5,382事業所となっています（平成26年10月時点）。
ショートステイの利用方法は？
１泊２日から最長で連続30日まで利用できます。
ショートステイを利用するには、まず担当のケアマネジャーに利用を検討していることを相談しましょう。ケアマネジャーが、施設の空き状況やご高齢者の状況などを判断し施設を選んでくれます。
サービスの利用が決定すれば、ケアマネジャーと施設の担当者とともにケアプランを作成し、契約後、利用開始となります。
利用対象者は？
（介護予防）短期入所生活介護
要支援１から要介護５に認定された方。
※要支援者１・２の方は、介護予防短期入所生活介護の対象となります。
（介護予防）短期入所療養介護
主に以下のような特徴を持った要介護１から要介護５に認定された方。
○医師や看護師による医学的管理が必要な方
○リハビリテーションに対するニーズをもった方
○障害の原因となっている疾病のコントロールが困難な方 など
※要支援者１・２の方は、介護予防短期入所療養介護の対象とななります。
在宅介護生活の安定のために不可欠なサービスとして
ショートステイの目的は、ご高齢者の心身の機能維持・回復とともに、ご家族の身体的・精神的負担の軽減をはかり、在宅介護生活の安定につなげることにあります。
ご家族の身体的・精神的負担の軽減
短期入所生活介護と短期入所療養介護はどちらも、家族の疾病、冠婚葬祭、出張等により、一時的に居宅で日常生活を営むのに支障がある場合に利用できます。
また、家族の介護負担の軽減を目的としているため、介護者の旅行や趣味・文化活動などの理由で利用することもできます。
ご高齢者本人にとってのメリット
ご高齢者の社会的孤立感の解消や心身の機能の維持・回復も目的としています。
ほかのご利用者やスタッフ、地域の人達とのふれあいを通して、リフレッシュできるとともに、人間関係や社会関係を拡げるきっかけともなります。
あずみ苑のショートステイについて
あずみ苑のショートステイでは、お一人おひとりの身体状況に合わせて、日常生活動作訓練等を行い、お客様がいきいきと自立した毎日が持続できるようにしっかりとサポートしてまいります。
また、四季を感じるものづくりレクや、プロのメイクさんとカメラマンさんをお招きし、ドレスアップショーを催したりと、スタッフや同年代のお仲間たちとの出会いをはじめ、様々なかたちで楽しんでいただき、心身ともにリフレッシュしていただけます。
▼あずみ苑・ショートステイの１日のスケジュール（一例）
※スケジュールは一例です。施設により、異なる場合がございます。
在宅介護生活を支えるうえで、重要なサービスのひとつであるショートステイ。
ご本人もご家族も、笑顔の多い在宅介護生活を送るために、ご本人に合ったショートステイ先をみつけ、上手に活用できるようにしたいものです。
社会福祉士資格保有のライター。「介護」を中心とした福祉分野で、執筆活動を続けている。
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