山門

金沢街道から滑川にかかる橋を渡り、少し歩くと、2006年に再建された山門が見え、ここから本堂まで美しい庭が続きます。山門を入ると真夏でも涼しさを感じることができます。

本堂

山門をくぐり、右の石段を登ると、本尊の釈迦如来坐像が安置されている本堂があります。数多くの文化財がありますが、そのほとんどは現在、鎌倉国宝館に所蔵されています。また、本堂の右には迦葉堂（かしょうどう）という坐禅堂があり、毎週日曜日の朝７時20分からの「坐禅会」には、一般の人も参加することができます。

鐘楼

本堂の左にある茅葺き屋根の鐘楼もまた趣を感じさせてくれます。大正時代の関東大震災までは本堂も茅葺きでしたが、この鐘楼は昔の本堂の面影を今に残しています。

竹の庭

鐘楼から奥へ進むと、いよいよ「竹寺」ともいわれる所以となった「竹の庭」へ入ることができます。報国寺では境内や本堂までは誰でも自由に拝観することができますが、ここからは拝観料（200円）が必要となります。天に向かって伸びる、およそ2,000本もの勇壮な孟宗竹（もうそうちく）の空間は、まるで別世界のような光景で、都会の喧騒を忘れさせてくれます。竹林の中には「休耕庵」という茶席も設けられており、ゆっくりと抹茶を味わいながら、ひとときの休息を楽しむことができます。

中庭・枯山水

本堂の裏には枯山水が美しい中庭があります。背後の竹林を借景にした枯山水を眺めていると、時の流れを忘れさせてくれるほどゆっくりと静かな時が過ぎていきます。報国寺の枯山水は海外の観光客にも人気の高いスポットです。