レオパレス21の事業や試み、その活動の最前線をレポート。
今回はレオパレス21グループのシルバー事業「あずみ苑」の近況と今後の施策について紹介します。
「こころの元気」をコンセプトに幅広い介護事業を展開
2005年にスタートしたレオパレス21のシルバー事業「あずみ苑」は、現在、関東及び中部エリアで87の介護施設を展開しています。これらの施設では、デイサービス、ショートステイ、有料老人ホーム、グループホームといった施設サービスのほか、訪問介護や居宅介護支援など、幅広いサービスをご提供しています。全体の7割を超える施設で2つ以上のサービスをご提供しており、その点は「あずみ苑」の特徴の一つです。
また、「あずみ苑」はソフト面にもさまざまな特徴があります。「こころの元気」というコンセプトのもと、お客様に体の元気だけでなく、心も元気を感じていただきたい。その思いで日替わりのレクリエーションやおいしい食事などをご用意しています。
さらに、事業を開始した当時から近隣の皆さんとの関係づくりも大切にしています。
コロナ禍で制約されることも多いですが、徐々に地域の方々との交流を再開させています。例えば、敷地の広い施設では、キッチンカーを呼んで定期的にマルシェを開催しています。施設のお客様とそのご家族、近隣の方々がそこに集まり、お買い物やお食事、楽器の演奏などを一緒に楽しまれています。
その他にも、普段デイサービスで使用している広いスペースを、休日に開放して地域の皆さんに活用していただいたり、敷地の一部を家庭菜園として地域の方に無料で貸し出したり、各施設のスタッフたちがアイデアを出し合い、さまざまな企画を考えています。こうした施策も「あずみ苑」のお客様に、心身ともに健やかに過ごしていただくために行なっているものです。
厳しい状況の中で盤石な事業基礎づくりを進めていく
日本の高齢化は今後も進み、高齢者数はさらに増えていきます。同様に介護施設も増加していますが、一方で介護業界は慢性的な人手不足という課題を抱えています。また、昨今の新型コロナウイルスの影響、円安や原油高による光熱費、食料費の高騰も重なり、業界全体が大変厳しい状況に置かれています。シルバー事業部事業部長(執行役員)の武田浩は、「現在、施設をご利用いただいているお客様は約7800名いらっしゃいます。コロナ禍ではご利用が難しく、また、この先も感染拡大が起こる可能性は否めません。しかし、事業継続のためには現実に打ち勝ち、しっかりと利益を出していく体質に変えていかなければなりません」と話します。そして、事業基盤の強化を図る取り組みは、すでに始まっています。まずは、各施設の施設長によるグランドデザイン作成を実施しました。それぞれの施設の運営方針やテーマを明確にし、全てのスタッフと思いを共有することで、より強固な体制づくりを目指していきます。
武田は、「介護施設は地域に不可欠なインフラです。ご利用くださるお客様のためにもサービスを止めることはできません。安心してご利用いただけるよう、今後も最大限の努力をしていきます。オーナー様にも、いろいろなご説明、ご提案をさせていただくかもしれませんが、『協力してよかった』と自慢していただける施設づくりをお約束したいと思います」と、今後への意気込みを語ります。お客様の健やかなシニアライフのために、また、オーナー様の期待にお応えするために、「あずみ苑」は今後もさまざまな取り組みを進めていきます。