- 2015/06/17
- <事業レポート>
2015年3月期決算と近況のご報告
株式会社レオパレス21は、去る5月11日に発表した2015年3月期の連結決算において、売上高、営業利益、経常利益ともに前年を上回り、4年連続の黒字を達成しました。これもひとえにオーナーの皆様のご理解とご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
当期の国内経済は、消費税増税の影響により個人消費などに弱さが見られたものの、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復傾向が続いています。
賃貸住宅市場では、相続増税を見据えた節税対策による投資が堅調な一方、消費増税に伴う駆け込み需要の反動により、貸家の新設着工戸数は3年ぶりの減少(前年度比3.1%減少)となりました。
このような環境の下、当社は2014年5月に発表した中期経営計画「EXPANDING VALUE (エクスパンディングバリュー)」に基づき、賃貸事業と建築請負事業というコア事業を主軸に強固な経営基盤を築くとともに、将来の成長に資する新たな事業の確立を目指しています。
賃貸事業は、企業の業績回復による法人需要の高まりに上手く対応した結果、収益のベースとなる通期の平均入居率がほぼ計画通りとなりました。一般契約件数も過去最高の23万件を突破し、堅調だったといえるでしょう。
建築請負事業は、相続税制改正など外部環境の改善を受けて、受注を伸ばしましたが、計画には及ばず、採算面では、労務コストのアップや工程長期化により、計画を下回る業績となりました。
このほか、シルバー事業は新規開設が順調で、既存施設の採算性も向上しており、ホテル・リゾート事業も計画した稼働を超えております。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は4,831億8,800万円(前連結会計年度比2.6%増)、営業利益は147億6,300万円(前連結会計年度比8%増加)、経常利益は134億2,400万円(前連結会計年度比16%増加)、当期純利益は145億700万円(前連結会計年度比4.7%減少)となりました。
賃貸事業
企業の業績回復による法人需要の高まりを上手く捉えることもでき、当連結会計年度末の入居率は89.29%(前期比+1.82ポイント)、期中平均入居率は86.57%(前期比+1.99ポイント)に向上。売上高は3,993億1,600万円(前連結会計年度比2.7%増)、営業利益は205億3,200万円(前連結会計年度比31.9%増)を計上いたしました。
建築請負事業
当連結会計年度の総受注高は873億9,500万円(前連結会計年度比7.7%増)、当連結会計年度末の受注残高は581億3,600万円(前連結会計年度比30.7%増)を計上しました。しかし、人手不足や建築資材の高騰などが悪影響をもたらし、売上高は613億1,200万円(前連結会計年度比2.9%減)、営業利益は2億1,000万円(前連結会計年度比92.9%減)となりました。
シルバー事業
介護施設「あずみ苑」などによる事業の売上高は、106億800万円(前連結会計年度比4.3%増)、営業損失は6億600万円(前連結会計年度比400万円改善)を計上しました。これは新規開設が順調に推移し、既存施設の採算性も向上した結果と言えます。今後も建築請負事業との連携により施設の拡充を図っていくことが重要だと思われます。
ホテル・リゾート事業
日本からの海外旅行者の増加や賃貸事業の取引企業などへの利用促進のアプローチが奏功し、グアムリゾート施設および国内ホテルの売上高は89億5,100万円(前連結会計年度比18.2%増)となりました。しかし、グアムリゾートの修繕に費用を要したため、営業損失は12億8,900万円(前連結会計年度比1億7,000万円損失増加)となりました。
その他の事業
2012年の7月に施行された「再生可能エネルギー固定価格買取制度」により、当社アパートの屋根に太陽光発電設備の設置を進めています。その影響もあり、太陽光発電事業、少額短期保険業、ファイナンス事業等のその他事業は、売上高29億9,900万円(前連結会計年度比108%増)となりました。しかし、営業利益は3,100万円(前連結会計年度比77.3%減)となりました。
賃貸事業
部屋を自分好みに変えられる「お部屋カスタマイズ」は、2015年3月末で2万1,573件と好調。また、入居者専用サイト「MY PAGE」で医療相談や資格の勉強などのサービスのご案内やレオパレスオンラインショッピング、施設優待などの豊富なサービスを展開し、好評を得ています。また、ご入居者様の満足度向上のために様々なイベントも開催しています。ご入居者様のニーズをいち早く掴むことで、サービスに活かします。
■MY PAGE / 入居者様から高い人気を誇るお部屋カスタマイズ。
建築請負事業
新しい価値を提供する新たな2つの賃貸住宅ブランドを開発。「MIRANDA (ミランダ)」「CLEINO (クレイノ)」と名付けられたブランドは、「スタイリッシュな外観へのリニューアル」「機能性をより追求した空間設計」を基本コンセプトに、イメージの一新を図ってまいります。変化の激しい市場環境に対し、オーナー様には「所有する誇り」を、ご入居者様には「住む喜び」をご提供します。また、新たに子会社となった「もりぞう」と最高級の木曾ひのきを用いた自由設計の注文住宅「大雅―TAIGA」を共同開発。耐震性強化などの工夫によって、「100年住み継ぐ家」として展開します。
■独自の付加価値を備え、住む人を驚かせる発想で企画されたミランダ。
シルバー事業
2015年度も自社・子会社での高齢者施設の新規受注物件が続々と開設予定。建築請負事業との連携により、63施設(2015年4月現在)から2017年3月までに90施設へ、新規開設を目指します。2016年3月期以降は受注エリアを関東圏、中京圏に加え、関西圏も拡充していきます。
■2015年3月に開所したデイサービス、ショートステイで利用できる「あずみ苑清水公園」。
ホテル・リゾート事業
日本から海外への旅行者数の増加に伴い、レオパレスリゾート グアムを取巻く環境も好転しています。国内では、東アジア諸国(韓国・中国・台湾)からの観光客の取込みが順調な上、景気の回復とともに国内需要、特に出張ニーズが増加しています。そんな環境の中、レオパレスリゾート グアムにおいては、「ゴルフリゾート」としても知名度を高め、シルバー層の長期滞在を促してまいります。
■北欧テイストの内装とし、コンドミニアムラクエスタB の部屋をリニューアルしました。
その他の事業
2015年1月のベトナム(ハノイ)への進出により、海外拠点は12カ所となりました。海外の方へ国内のレオパレス物件をご紹介する事業と、日系企業様に現地物件の仲介など、海外進出のサポートを行う事業を展開します。
また、2011年に開始した太陽光発電システムの設置は、2015年秋頃には全ての施工が完了する予定です。オーナー様皆様のご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございました。改めて感謝申し上げます。
■2011年から開始した太陽光発電の設置は2015 年に全て完了予定。
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