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コンシェルジュブログ

  • 2015/05/15

初夏は初物の季節です。 美味しさ、彩り、素敵な変化をお楽しみに。

新緑の薫る季節がいよいよやってきます。
その年最初の味覚を初物と呼んで愛でる習慣は世界各地にあり、昔から神様への供物として考えられてきました。
日本で多くの人々が初物をありがたく頂くようになったのは江戸時代のこと、特に初鰹は有名です。他の初物が、食べると寿命が75日延びると言われていたところを、初鰹は750日延びるとされました。1本、今の20万円くらいの値がつくこともあったという記録が18世紀に残っています。

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お刺身やたたきがひときわ美味しい初鰹ですが、最近はイタリア風の味付けでサラダにして召し上がる方も増えてきているようです。
ポン酢にオリーブオイルと塩・こしょう、すりおろしたニンニクを少々加えてドレッシングを作ります。ポン酢ではなく、イタリアのお酢「バルサミコ酢」を使うといっそう本格的な味わいになります。お好みの野菜を大きめの器に盛り、初鰹のお刺身を乗せてドレッシングをかけ、豪快にお召し上がりください。この時期は特に鰹とも相性のいい野菜の初物、新たまねぎの千切りをたっぷり添えて初夏の味覚を満喫するのがおすすめです。

 

また、この季節、初物をはじめ何か一新する感覚の楽しさは、古来、味覚ばかりではありませんでした。江戸時代には旧暦の5月5日、新暦では6月が衣替えの日でした。時に夏日もある今頃の陽気で、二重だった着物から裏地をはずして単(ひとえ)仕立てにし、夏の暑さに備えました。

 

カーテンの衣替えをしたり、すだれの工夫を考えたり、昨年しまった風鈴を出したりと、夏の盛りの準備とともに、初夏は暮らしの変化を素敵に楽しめる季節でもあります。