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  • 2015/12/15

「ん」が付く食材、冬至の七種(ななくさ)を食べて運気UP!

早いものでもう師走。すっかり日が短くなりました。今年は12月22日(火)に一年の中で最も日没時間が早く、昼が短い日となる「冬至」を迎えます。冬至と言えば「カボチャを食べて柚子湯に入る」という習慣を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる、運気UPにまつわる食材についてご紹介したいと思います。

nanakusa

東洋に古くから伝わる考え方では、冬至は太陽の力がいちばん弱まり、それを境に再び力が甦ってくる日と考えられており、一陽来復(いちようらいふく)と言われます。これは陰の気から陽の気へと回復していくことを意味しており、この日を境に運も上昇するとされています。そして日本では、冬至の日に運が回復することを願って、冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる食べ物を供える「運盛り(うんもり)」という縁起担ぎの風習が行われてきました。

 

冬至の七種

南瓜(なんきん)※かぼちゃ 蓮根(れんこん) 人参(にんじん) 銀杏(んなん)

金柑(きんかん) 寒天(かんてん) 饂飩(うんどん)※うどん

 

現在では関西圏を中心とした地域に、この冬至の七種を食べる風習が見られます。あまり馴染みがないという方も多いかもしれませんが、食材としてはどれも身近なものばかりです。一見すると何の関連性もないように思えますが、共通点は「ん」という文字が2回つくこと。つまり「ん=運」が重なるという意味で、縁起担ぎの食材なのです。

 

しかしこれらの食材は、語呂合わせによる縁起担ぎだけではなく、実用的な効果もあります。寒さが厳しくなる冬の時期は、風邪をひいたり、脳卒中を起こすリスクが高くなるとされていますが、冬至の七種にはそれらの予防に適した栄養素が含まれているのです。

南瓜や人参に多く含まれるベータカロテンは、体内でビタミンAに変換され、鼻やのどなどの粘膜を健康に保つ働きをするため風邪の予防に役立ちます。さらに、強力な抗酸化作用があり、活性酸素を一因とする動脈硬化や脳卒中などの病気予防にも効果が期待されています。

蓮根や金柑には風邪の予防や回復に働くビタミンCが多く含まれていますし、金柑と銀杏には咳止めや去痰効果があると言われています。そして温かい饂飩(うんどん)を食べれば身体はポカポカ。体温が上昇することで免疫力が高まり、風邪の撃退に役立ちます。

また寒天には栄養素はほとんど含まれていませんが、成分の大部分を占める水溶性食物繊維には、血中のコレステロールを減らしたり、増加を抑制したりする働きがあるため、脳卒中の予防にも有効です。

 

冬至の七種を食べる風習は、寒い冬を元気で健康に乗り切るための昔の人の知恵だったのでしょうね。冬の食事に積極的に取り入れて、日々の健康維持に役立てたいですね。