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  • 2016/02/15

近年、増加傾向にあるドライマウス。あなたは大丈夫?

最近ではテレビや雑誌といったメディアでも取り上げられることが増え、日本では約800万人が罹(かか)っているとも言われるドライマウス。口腔乾燥症とも呼ばれ、その特徴として、唾液の分泌量が減って口の中が乾いた状態になることがあげられます。

自分では気がつきにくく、歯医者で指摘される方が多いようですが、以前よりも口の中がネバつく、パンなどの水分が少ないものが食べにくい、しゃべりにくい、舌に痛みがある、口臭がひどくなった、虫歯が増えた、味が分かりにくくなった…といった自覚症状がある方は、もしかするとドライマウスかもしれません。

そもそも唾液は「消化」「潤滑」「自浄」「抗菌」「粘膜保護」などの作用があり、食事や会話をしやすくするだけでなく、口の中を清潔に保ったり、外部からのウイルスや細菌の侵入を防いだり、健康を維持する上で大切な役割を担っています。

ドライマウスが悪化すると、その唾液の作用が得られなくなり、強い口臭、口内炎や口角炎、虫歯や歯周病といったトラブルが増えるばかりか、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、誤嚥性(ごえんせい)肺炎の原因になったりと、深刻な健康被害につながる可能性も高くなります。

ドライマウスの原因は、ストレスや加齢、口や顎の筋力の低下、口呼吸、薬による副作用など、複数の要因が関係していることも多く、治療は原因に応じた方法を取る必要があります。しかし、普段からセルフケアを行うことによって気になる症状が緩和したり、改善したりすることがあるそうです。

 

ドライマウスのセルフケア方法

  • ストレスをためない

過度なストレスで緊張状態が続くと交感神経が優位になり、唾液の分泌が減少します。好きなことをしてストレスを発散したり、リラックスする時間を作りましょう。

 

  • よく噛んで食事をする

たくさん噛まなくても済む柔らかいものばかり食べていると唾液腺が刺激されず、唾液を出す能力が低下します。食事の際はよく噛むことを意識しましょう。ガム等も効果的です。

 

  • 鼻呼吸の習慣をつける

口呼吸をすると、口の中の粘膜が呼吸によって乾燥してしまいます。トレーニングや専用グッズなどで口呼吸を治し、鼻呼吸の習慣をつけましょう。

 

  • こまめに歯磨きやうがいをする

ドライマウスで口の中が乾燥すると細菌の活動や繁殖がしやすい環境になります。口の中を清潔に保つため、歯磨きやうがいをこまめに行うようにしましょう。

 

  • 会話を活発に行う

口のまわりや顎の筋力が落ちると、口が開きっ放しになったり、唾液線の機能が衰えたりします。日頃からよく話し、よく笑い、口や顎の筋力を鍛えましょう。歌うのも効果的です。

 

  • 飲酒、喫煙、カフェインを控える

アルコールやニコチン、カフェインには利尿作用があり、体内の水分低下が起きやすくなります。摂りすぎないよう量に注意しましょう。

 

ただし、原因によってはセルフケアだけでは改善しないケースもありますので、その場合は歯科医院に相談してみてください。