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口の中はカラダの健康バロメーター 歯磨きは長寿の秘訣口の中はカラダの健康バロメーター 歯磨きは長寿の秘訣

8020(ハチマルニイマル)運動

8020ハチマルニイマル運動」とは、厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「80歳を超えても20本以上の歯を保とう」という運動です。20本以上あれば、自分の歯で食べる楽しみを味わえるだけでなく、全身を活性化し健康寿命を延ばすことができるからです。

歯を失う2大要因は虫歯と歯周病。特に歯周病は、腫れた歯肉から血管内に侵入した歯周病菌が全身に毒素をまき散らし、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、認知症まで、シニアが気をつけなければならないさまざまな病気を引き起こす引き金となります。

30代で8割が歯周病

歯の数と認知症の関係について調査した結果では、歯が19本以下の人は20本以上の人と比べて、認知症になるリスクが倍、転倒するリスクが1.9倍だったと報告されています。

自分の歯をできるだけ多く残すこと、歯を失ってもブリッジや入れ歯などで補強することが歯とカラダの健康を守るカギとなります。しかし、日本ではすでに30代で8割の人が歯周病を発症しています。沈黙の疾病とも呼ばれる歯周病は、進行するまで気づかないことが多く、治療に時間がかかります。

80歳を超えても20本以上の歯を残すコツは、日々の正しい「セルフケア」と歯科医院での「定期検診」。歯が痛い、詰め物が取れたなど治療のためだけでなく、歯周病をはじめ口腔内の病気予防と早期発見のための歯医者さん通いを新しい習慣にしましょう。

口内とカラダの健康の関係

腫れた歯茎から侵入した歯周病菌は死滅しますが、歯周病菌に含まれる毒素は残り、さまざまな悪影響を及ぼします。生活習慣病のほぼ全て、また最近では、認知症やがんも歯周病が関係していることが全て分かってきました。

デンタルケアの新常識

①食べたら、即、磨く

食後に口腔内に残った食べかすは細菌となり、やがて固まって歯垢となり、虫歯や歯周病の原因となります。歯垢が硬く固まってしまう前に除去する、が鉄則です。

正しい歯の磨き方

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②歯ブラシは「普通」がイチバン

口腔内の状態にもよりますが、一般的には「3列×8束」の「普通」タイプの歯ブラシが効率よく磨けます。

③歯ブラシ50%、フロス50%

歯ブラシでどんなに丁寧に磨いても食べかすや歯垢は残ってしまいます。フロスや歯間ブラシを使って、100%ケアを目指しましょう。

④歯磨きペーストはフッ素入りを

歯磨きペーストは虫歯を予防するためにフッ素入りをお勧めします。タバコのヤニを落とすペーストなど研磨剤が多く入っているものは、歯の表面に傷がつくので使用しないほうがいいでしょう。

口腔ケアも予防重視の時代へ

沈黙の病といわれ、初期段階では気づきにくい歯周病を早期発見するためには、カラダと同様、予防検診が不可欠です。歯周病予防に効果がある、自分では取り切れない歯石を掃除をしてもらうついでに診てもらいましょう。できれば2カ月に1回くらい、せめて半年に1度は検診を受け、自分の口内の状態を把握しましょう。

力強く噛める喜びを〜インプラントについて〜

何らかの原因で歯を失ってしまった…。そうなっても噛むことを諦めないでください。近年、インプラント治療という方法が普及してきました。インプラント研究の進歩や機器の革新により、安心して受けられる治療法になっています。しっかり噛めて、審美的にも美しく自分の歯を取り戻したかのような喜びがあります。

歯周病は生活習慣病

歯周病は高齢者の病気と勘違いされているようですが、10代での発病も珍しくありません。歯周病は脳や心臓の血管障害、誤嚥性肺炎などを引き起こす原因となります。また、がんの組織のなかから歯周病菌が見つかることもあります。歯周病は生活習慣病ですから、ケアに気をつけないとすぐ再発します。早めに発見して治療し、メンテナンスをしっかり続けることが重要です。

横山京介

歯科医師・歯学博士(歯周病学専攻)。鶴見大学歯学部卒。日本大学歯学部附属歯科病院を経て、現クリニック院長に就任。
日本歯周病学会会員 歯周病認定医、日本顎咬学会会員 咬み合わせ認定医、日本歯科保存学会会員、日本口腔インプラント学会会員他。
http://www.sankikai-dental.com