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熱中症から身を守る秘訣は、「三度の食事」「適度な運動」&「水分補給」熱中症から身を守る秘訣は、「三度の食事」「適度な運動」&「水分補給」

秋になっても熱中症対策を!

9月は秋の気配も漂いますが、まだ残暑の厳しい季節。気温や湿度の高い日がありますので、熱中症には注意しましょう。暑い日が続いたあと急に涼しくなったり、朝晩の寒暖差が大きかったりと体調を崩しやすく、熱中症を起こす危険性は十分あります。

特に要注意なのは、お年寄りや小さなお子さんです。自律神経機能は年を取るに連れて低下していきます。また、暑さや喉の渇きも感じにくくなるため、熱中症予防のカギとなる水分補給が遅れがちになります。一方、小さなお子さんは、地表面からの照り返し熱で体温が上昇し、戸外で熱中症になるケースが多くみられます。

成人の方でも体調不良や、肥満気味、運動不足、睡眠不足、二日酔いが原因で熱中症になりやすくなるため、油断は禁物です。

基本の生活が最大の予防策

朝食を抜くと熱中症のリスクが高まることをご存じですか。熱中症予防には、栄養バランスのとれた食事を朝・昼・晩しっかり摂ることが何より大切です。そして、適度な運動を心がけること。健康維持のための当たり前の生活が、熱中症になりにくい体をつくってくれます。

地球温暖化による気温上昇は健康な体にも耐え難く、特に大都市はヒートアイランド現象により、秋とはいえ油断は禁物です。重症になると死に至る恐れもある熱中症。十分な対策を心がけたいものです。

熱中症はこんなときに起こる

熱中症は、「気温が高い」「湿度が高い」「風が弱い」などの環境で、体温調節機能がうまく働かないときに起こりやすくなります。

腸内環境を悪化させる原因

■熱中症に負けない体づくり

①3食しっかり食べる

特に朝食は必ず食べましょう。基礎代謝が上がり、体温調節機能などの体の機能が目覚めます。

②運動して汗をかく

定期的に軽く汗をかく程度の運動をしましょう。発汗や放熱機能アップにつながります。

③こまめに水分を補給する

体に必要な水分は、食事から摂取するだけでは足りません。1日約1・2リットルを目安に水分補給しましょう。

●水分補給のポイント

  • 1日8回に分ければ、1回分はコップに八分目ほど。
  • カフェイン飲料は、利尿作用によって水分を排出してしまいます。
  • アルコール飲料は、脱水症状を誘発する危険も。
  • 「夜間のトイレ回数が増えるのがイヤ」という方は、午前中に多く飲み、夜は少なめになどの工夫を。
  • 経口補水液やスポーツ飲料は塩分・糖分のとり過ぎになる場合もあるので、要注意。

■熱中症に負けない環境づくり

①朝型・夕型生活にシフトする

買い物や土いじりなど戸外での活動は、気温が上がる前の午前中か、日差しが和らぐ夕方以降に。

②涼しい服装をする

衿元を締め付けない、吸水性・速乾性に優れた素材の服装で過ごしましょう。

③冷房を活用する

体感に頼らず、30℃を超えたら冷房をオンに。「節電」や「好き嫌い」より「命を守る」ほうが大事。

熱中症の対処法

処置が遅れて重症化すると多機能不全を起こし、死に至ることも。回復しても、腎臓や脳に障害が残ることもあります。

軽症(Ⅰ度)の場合

症状
めまい、こむら返り、通常より多く汗をかくなど
処置
涼しい服装に着替え、水分を補給

中等症(Ⅱ度)の場合

症状
頭痛、気分の不快、吐き気、力が入らないなど
処置
病院へ行くか、救急車を呼ぶ
自分でできない場合は家族や友人に助けを求める

重症(Ⅲ度)の場合

症状
意識を失う、けいれんなど
処置
救急搬送、入院治療
一人暮らしの方は、重症化した場合の対応策を、家族や友人と相談しておく

  • 水分補給は普通の水で十分。
  • 大量の汗をかいている場合は、塩アメなどで塩分を少し補給。

●救急車が到着するまでの応急処置

  • 涼しい場所に移し、衿元をゆるめる。
  • 呼びかけへの反応がない場合は、無理に水を飲ませない。
  • タオルで包んだ保冷剤などで、首、脇の下、太腿のつけ根を集中的に冷やす。

「暑さ指数」で危険度チェック!

http://www.wbgt.env.go.jp

「暑さ指数」とは、①気温②湿度③日射などに着目した指数。環境省の「熱中症予防情報サイト」で、各地域の暑さ指数と、「危険度」を知ることができます。一人暮らしのお年寄りの場合は、ご家族がチェックして、「様子を確認する」、「応答がない場合は救急車を手配する」など、事前に対応策を決めておくと安心です。

ペットの熱中症にも要注意!

人間のように全身で汗をかくことができない犬や猫は、人間以上に熱中症になりやすく、注意が必要です。人間と同じく水分補給が不可欠。部屋の風通しを良くし、冷感マットなどを敷いてあげましょう。また、愛犬の散歩は、涼しい早朝か夜間に。ペットも高齢化すると体温調節機能が低下します。「体が熱い」「呼吸が苦しそう」などのサインに気づいたら、即、病院へ!

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