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特集|名城をめぐって 特集|名城をめぐって 世界文化遺産 | 国宝姫路城

世界文化遺産 | 国宝姫路城

白鷺城とも呼ばれる姫路城は、その完成された美しさや、日本の城郭建築の最盛期の様相をほぼ当時のまま残していることなどが評価され、日本で初の世界文化遺産となった世界に誇る名城です。
今年3月に保存修理を終えた大天守は、白漆喰総塗籠の化粧を施され、今、まばゆい白さに輝いています。関ヶ原の合戦後、西国の武将たちに徳川の威光を知らしめたときと同じ、凄みさえ感じさせる純白の城姿です。

姫路城の美しい姿をスライドショーでお楽しみください

姫路城

【姫路城大天守】

姫路城

【姫路城十景 三の丸広場より】

姫路城

【菱の門より望む】

姫路城

【菱の門】

姫路城

【はノ門】

姫路城

【石垣 野面積(のづらづみ)】

姫路城

【石垣 打込接(うちこみはぎ)】

姫路城

【備前丸から仰ぎみる大天守】

姫路城

【大天守最上階にある刑部(長壁)神社】

姫路城

【大天守最上階からの眺望】

姫路城

【各年代の鯱瓦】

姫路城

【化粧櫓(けしょうやぐら)】

姫路城

【西の丸長局(百間廊下)】

姫路城

【化粧櫓内の千姫】

姫路城

【土塀に開けられた狭間(さま)】

姫路城

【姫路城十景 城見台公園より】

姫路城

【喜斎門跡】

姫路城

【姫路城十景 シロトピア公園より】

姫路城

【JR姫路駅より】

姫路城

【姫路城十景 男山配水池公園より】

姫路城

【姫路城ライトアップ】

大天守・化粧櫓・菱の門

姫路城の縄張は、複雑巧妙ならせん形式になっています。
迷路のように配された門、石垣、土塀の連なるつづら折りの道を
導かれるままに西へ東へと進むうち、戦国の世に迷い込んだような不思議な感覚にとらわれます。

姫山の地に砦が築かれたのは鎌倉末期の1333年。赤松則村が鎌倉幕府打倒の拠点としたのが始まりといわれます。以来、明治初期に至るまで13氏・48代が城主を努め、羽柴秀吉が西国統治の根城とした時期もありました。
このような大規模な城に変貌を遂げるきっかけは、関ヶ原の戦いのあった1600年に池田輝政が城主になってからであり、1617年に交替して城主となった本多忠政が完成させました。徳川家康の側近であった城主二人の見識と美意識が結晶した城の誕生でした。

以来400年、姫路城は不戦・不焼の奇跡に守られ、今日に至ります。

菱の門

「外観だけでなく、建物内部まで築城当時のままというのがすごいですね」と話していたのは、静岡から来た60代のご夫婦。日本各地の城巡りを楽しんでいるそうですが、「歴史をリアルに体感できるのが姫路城の魅力」と言います。
とはいえ、現在の姫路城の敷地は内堀以内のみ。かつては姫山・鷺山の周囲に三重の堀を巡らし、中堀内には侍の屋敷が建ち並び、その外側に町屋が広がる広大なものでした。外堀があったのはちょうどJR姫路駅の辺り。駅を出ると、南北にまっすぐ伸びる大手前通りの真正面に下界を見下ろしてそびえ立つ天守群の姿が目に飛び込んできます。敵方の戦意を削ぎ、味方の士気を鼓舞したであろうオーラみなぎる威容です。

菱の門

【菱の門】両柱の上の冠木に木彫の菱の紋があることからこの名が付けられています。
緩やかそうに見えながら、前のめりになる二つ折れの坂道も
巧みな防御機能の一つです。

姫路城の見どころはもちろん大天守だけではありません。門、櫓、石垣、塀や瓦。そのいずれもが優れた防御機能と美しい意匠を兼ね備えています。
姫路城内を見学するルートはいくつかありますが、ここでは千姫(徳川二代将軍秀忠の娘、大阪夏の陣で自刃した豊臣秀頼の妻)ゆかりの化粧櫓を経由して大天守へと向かう〝西の丸ルート〟に沿って、主な見どころを見ていくことにしましょう。
城内へは菱の門から入ります。華麗な格子窓や火灯窓が目を引く格調高い桃山建築の櫓門です。門をくぐり抜けるとすぐ右手に三国堀。籠城時に備えた貯水池です。池越しに仰ぎ見る天守群もまた格別の美しさ。ここから左に回り込むようにして坂道を登ると西の丸庭園。ここで靴を脱ぎ、渡櫓へ上がります。

化粧櫓

【化粧櫓】義父の本多忠政が千姫を厚く遇するために築いた櫓です。
写真は西の丸庭園から見上げた千姫がつかの間の幸福な時間を
過ごした休息所の外観。

物見と武器倉庫を兼ねた家屋形態の城郭建築物です。本多忠政の嫡子の忠刻と再婚した千姫が暮らしたのは、この渡櫓の突端の化粧櫓でした。
西国ににらみをきかせるための政略結婚だったとはいえ、夫婦は子宝にも恵まれ、当時としては珍しい相思相愛の仲だったようです。
さて、化粧櫓の見学を終えたら、いよいよ大天守。いったん三国堀へ引き返し、そこからろノ門、はノ門、にノ門、ほノ門とくぐり抜け、小天守から屋内に入り大天守を目指します。ちなみに、ろノ門は高麗門、は・にノ門は櫓門、ほノ門は有事には土砂による門内封鎖を想定した埋門。まさに城郭建築の生きた博物館です。

【はノ門】土塀にうがたれた◯△は鉄砲狭間、□は矢狭間。
ここにはAR(拡張現実)が組み込まれていて、スマホやタブレットをかざすと
城兵が鉄砲を撃つ本物さながらの迫力の動画を見ることができます。

権威の象徴である天守を中心とした城郭スタイルは、織田信長が築いた安土城以降に広まったといいます。姫路城天守は中でも贅と技を極め、五重の大天守と五重の小天守3つを渡櫓でつないだ連立式になっています。国宝・松本城がある長野県から来たという50代のご夫婦は、「松本城はここの小天守一つ分くらいかな。参りましたって感じだよね」と、笑ってうなずき合っていました。

【西の丸長局(百間廊下)】全長240メートルに及ぶ廊下の一方に侍女たちの部屋が
並び、室内の板壁や柱には優美な松や草花の彩色画が描かれています。

大天守の内部は、地下1階、地上6階の造りになっています。地下から5階天井まで貫く東西二つの心柱が、巨体をしっかりと支えています。この大柱の周囲を巡るようにして最上階へと続く階段を上っていきます。上っても上ってもまだ上があり、息が上がり、膝が笑い、引き返そうかと弱気になりかけた頃に地上92メートルの大眺望が開けます。
体力に自信がないからと途中で断念しかけた70代の女性(群馬県からご夫婦でツアー旅行に参加)は、「あきらめるな」とご主人に叱咤されて上ってきたそうです。窓を吹き抜ける天然のクーラーのような心地よい風がほてった体を癒やしてくれます。

姫路城 ご利用案内

住所/兵庫県姫路市本町68番地
お問い合わせ/電話 079-285-1146(姫路城管理事務所)/ファクス 079-222-6050
URL/http://www.city.himeji.lg.jp/ guide/castle.html
開城時間/9時?16時(閉門は17時) ※夏季(4月27日?8月31日)は9時?17時(閉門は18時)
休城日/12月29日・30日
入城料/大人(18才?)1000円/小人(小学生・中学生・高校生)300円
交通/JR・山陽電鉄の各姫路駅から北へバスで5分、徒歩で約25分

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